
ありゃりゃ、もう生活費やばいやん

クレジットカードの請求額えぐ!

お前らちゃんと計画的に買い物しろよ、無駄遣いし過ぎなんだよ
計画的にお金使っていこうとは思っているのに、毎月使い過ぎてお金は残っていない…
むしろマイナス…貯金なんてできない
服、食べ物ついつい衝動買いしてしまっているのは自覚しているがやめらんない。
意思が弱いからかな?
答えはコレ
企業の戦略にまんまとハマっているから

戦略って(笑)。でも最終的には自分で買うか決めてるんでワタシ

そうだ無駄遣いも自覚はしてるぞ。

請求金額みて焦ってんじゃん!でもどういう戦略かわからないと対処しようがないな。
解決策見つかりました!
行動経済学が最強の学問である 著 相良 奈美香
この本を読むことによって
- 無駄遣い、衝動買いをしてしまうわけ
- 無駄遣いしなくなるヒント
を知ることができるでしょう。

無駄遣いやめて、ホントに欲しいもののためにお金を使うぞ

わしゃNISAで老後資金を増やすために、浪費癖を断ち切るぞい!

こいつらを救ってくれ
人間とは常に合理的に行動するわけではありません。
むしろ、人間とは「非合理な行動」ばかりをしてしまう生き物。
なぜ行動経済学と無駄遣いは関係しているのか

行動経済学ってなんやねん、聞いたことない
行動経済学とは
そもそも経済学とは「経済活動における『人間の行動』を解明する学問」で、人間は合理的で正しい判断をするという前提で作られてきました。
しかし人間は決定する際、合理的(ちゃんとした理由があり誰もが納得すること)に考えれば
そう考えるはずなのに人間は非合理な生き物で
このように冷静に考えればわかることでも人は判断を誤ってしまいます。

うんうんよくわかる…
人間は心理面の様々な要因で非合理な決定をしてしまうことがわかってきました。
そこで心理面を加えて考える必要が出てきたので「心理学」と「経済学」を融合し誕生したのが行動経済学です。
ですので行動経済学とは
人間の非合理な意思決定のメカニズムを解明し、理解する学問。
なのです。
その行動経済学は「いま世界のビジネス界が最も注目している学問」で
Google、Amazon、Apple、Netflixなどの巨大テック企業、金融企業、小売業、アメリカ連邦政府、WHOなど様々な企業等で取り入れられています。

てことはAmazonや小売業が人間の心理と行動を理解し利用したら…
無駄遣いをさせられ、さらにやめれなくされてしまっているのです。

ひえ~!オワタ!どうしたらええんじゃい
ですのでこれから紹介する行動経済学の非合理な人間の判断、「なぜひとはそう行動するのか」を理解すれば無駄遣い、浪費をしないよう自分で考えることができると思います。
脳の判断の誤りで無駄遣いしてしまう
なんで人間は間違った判断をして、ついつい無駄に買ってしまうのか。
無駄にお金を使わないほうがいいと自覚していても使ってしまうのは「脳の情報の処理の仕方」にあります。
その情報処理の仕方でシステム1とシステム2という仕方があり
- システム1=直感で判断「午後の眠気にコーヒー飲もう」
- システム2=熟考して判断「朝からコーヒー飲んでるし、飲み過ぎは良くないから今日は水にするか」
そのシステム1は人間の意思決定のさいに初期設定されており、使いがちになってしまいます。
特に
- 疲れているとき
- 情報量・選択肢が多いとき
- 時間がないとき
- モチベーションが低いとき
このようなときはシステム1を使いがちになってしまいます。
直感で判断ばかりしてしまうと、じっくり考えればわかることでも「あっこれいいな」「これ楽しそう」と残りのお金を気にせずに使ってしまいます。
自制バイアス

俺はその衝動を抑えられるがな。システム2が働くから
人は自分が思うほど自制心は強くありません。なのにこのように「俺は誘惑に負けない」などと過大評価します。
これを行動経済学では「自制バイアス」と呼びます。

プルお達と一緒にすんなて
でも仕事帰りに奥さんに頼まれたものを買うのにコンビニに寄って、頼まれたものだけ買えばいいのにビール買っちゃったり、さらにおつまみ買っちゃったり、しまいにはデザート買ったりしてない?
買うつもりないのにネットショッピングで思わずポチってしまったり。

はッ!…(あるある)
それでは無駄遣いを無意識にしてしまいます。ですから
誘惑に負けないようにしようと意思の力で頑張るより、「自分は誘惑に弱い」と認識し、仕組みを作ることが大切です。
- 何も買うつもりがないなら店に行かない。
- クレジットカードやスマホを持たずに外出する。
- 買わなければならない物のお金だけ持って店に行く。
- アメリカではクレジットカードを冷凍庫で凍らせすぐには使えないようにする人もいる
- ビールを常温で保管し、飲みたいときに冷やすが冷えるまでに「もういいや」とさせる
このようにあえてひと手間を加え、自分で誘惑に打ち勝つ仕組みを作りましょう。
心理の錯誤効果
「このクリームを塗れば驚くほど美肌に!」
などというネット広告見たことありますよね。
使用前と使用後の画像は明らかに加工されていて最初は「んな、絶対ウソこんなの」と信じていなくても、繰り返し何度も見ていると「いやなんか試してみっかな」と思ってしまう。
そんな経験ありませんか?
人はなじみがある情報をより信じてしまう。それを「心理の錯誤効果」と呼びます。

あるわ…目のたるみ取り買ったな…
「心理の錯誤効果」がもっとも多く見られるのはネット上で、虚偽情報や大げさな広告が氾濫しています。
ネット社会に生きている私たちが日々危険にさらされている問題です。
脳の判断を間違い、必要ないものを買ってしまう流れは
- 「自制バイアス」での自分は誘惑に負けないという勘違いで対策をしないでいる
- システム1が働きやすい仕事で疲れているとき、夜にスマホを見る
- そしてなじみの広告を虚偽かウソかも判断できず買ってしまう
これはお店に行くときにも同じことが言えます。
バイアス(思い込み)をもっと知りたい方はこちらの記事。
周りの「状況」によって無駄遣いしてしまう
ひとは意思決定を1日に35000回もしています。
- 何を食べるか
- 何を着るか
- 何を買うか
小さなことから仕事での大きな決断など気づいてないほどに多くの意思決定をしています。

そんなにしてんの⁈
そうです、しかもみんな「自分で意思決定している」と思っていると思いますが違います。

なに!システム1の直観か
そしてその意思決定は周りの状況に「決定させられている」のです。
- 天気の良し悪し
- 周りにひとがいるか否か
- 物や人の位置や順番
- 多すぎる情報、選択肢
このようなあらゆる状況で人は非合理な決定をさせられているのです。

まさか~、俺には周りに影響されない自身がある
自分で大丈夫と思っていても、無意識に無駄遣いをしてしまって浪費している可能性はあります。
詳しく見ていきましょう。
単純存在効果
買い物をしているときに周りに人がいるかいないかだけで意思決定が変わる。

そんなことあるか!
実際に実験したことによると。
被験者に5ドルを渡し、店で電池を買ってきてもらう、お釣りは被験者のものになる
電池が安ければ安いほどお釣りが多くもらえることになります。
なのに実験結果では
周りに人がいない 「33%」のひとが高い電池を買った
周りに1人いる 「42%」のひとが高い電池を買った
周りに3人いる 「63%」のひとが高い電池を買った
そのまわりのひと達は知り合いでも何でもなく、なにか言われたわけでもないのにです。

うわマジか。確かにスーパーのカップラーメンコーナーで一番安いマイフレンドのカップ麺にしようと思ってたのに、となりに同じくらいのおっさんいると、300円ちかい一風堂買ってしまったな(笑)
さらに被験者達は他者に影響を受けただなんて自覚していません。
周りに人がいる・いないは人の無意識に働きかけているので、なんでこの電池を買ったか質問しても「メーカー品だから」とかしか言わないでしょう。
これを「単純存在効果」と言います。

であると、節約しないとと思って店に言ったのに、状況によって高いものを買ってしまいお金を無駄に使ってしまうのか。
おとり効果とアンカリング効果
iPhoneで・128GBが119800円・256GBが134800円・512GBが164000円だったとします。
みなさんこんなとき大体真ん中の256GBを選ぶんじゃないでしょうか?
「1番容量の少ない128GBでは足りないかもしれない。けど、512GBは多すぎて使わないだろう」と考えながら。

あッ、まさに俺だ
Appleが売りたいモデルが256GBならばおとり効果は成功です。
そう「おとり効果」とは
人は無意識に比較してしまうという理論を基に、「誰も選ばないような選択肢(おとり)」をあえて追加することで「もともとあったもの」を選ばせるということです。
次に「アンカリング効果」とは
100000円のiPhoneXを見た後に、55000円のiPhone7を安く感じてしまうような事はありませんか?
iPhone7なんて古すぎて実際55000では高いのに。
つまり「アンカリング効果」とは
最初に提示された数値などが基準になり、その後に続くものに対する判断が非合理に歪んでいく」という理論です。
その「おとり効果」と「アンカリング効果」などの「状況」を組み合わせて取り入れているのがAmazonです。
Amazonのアンカリング効果
セール中の商品価格を「取り消しの定価」「割引価格」の2つで表示しています。
これは定価がアンカーとなって割引価格がとても安く思われ、購入につながるという戦略。
実際にその価格がお買い得であるという保証はないのに、人はつい釣られてしまいます。
それで今買わなくてもいいのに、「お得だ、今しかない」と思って浪費してしまいます。

うわ見たことある、取り合えずスゲー安くなってんだろうと思う
Amazonのおとり効果
Amazonで買い物をするとき「比較する」をクリックすると、商品価格と配送条件をAmazonと他の小売業者と比較できます。
「低価格、最速配送」をモットーとするAmazonは大抵競合他社に圧勝なのになんでそんなことをするか?
これはAmazonの商品をより魅力的にするための「おとり」としてるからです。
Amazonのシステム1利用
さらにAmazonは「システム1」で意思決定させる状況を作っているのです。
商品を選択し、「バスケットに入れる」という目につくオレンジ色のボタンをクリックすると、「1-Click注文」を有効にできます。
クレジットカードや住所など、初回購入に必要なデータをすべて登録してあれば、熟考することのない直観的な「システム1」で簡単に購入できます。
人は現金よりクレジットカードのほうが散財しがちなので、クレジットカードを出さずに買えるので、「自分の大切なお金を使ってしまっている」という感覚がさらに薄らぎます。

ひえ~お客様のためを思ってなのか、利益重視なのかわからんくなった
このような手法はもうAmazon以外のサイトでも真似ているので、ネット購入の際は「システム1」で購入してしまわないよう気をつけるべきでしょう。
そのときの「感情」で浪費してしまう
人は良くも悪くも「感情」によって行動が変わります。
行動が変わるということはその前の「意思決定」が変わっていること。
てことは感情でかなり「非合理的」な判断をしてしまっていることになります。
感情でも「喜怒哀楽」のようなはっきりとした感情ではなく、「淡い感情」が判断に影響を及ぼします。

アワイ感情?
「淡い感情」とは
- 「ハンバーガ好き」のひとがメガバーガーを目の前にしたら「おッ」と気分があがる。
- タバコが苦手な人が「タバコ」と聞いただけで、ちょっと嫌な感じがする。
などの一瞬よぎる微妙な感情のことです。
人は頻繁に「はっきりとした感情」を抱くわけではないし、むしろ日々の生活の中で「淡い感情」を抱く機会のほうが多いからです。
「保有効果」
スマホ、iPadのようなタッチパネルでネットショッピングをするとついつい買い過ぎてしまうのも理由があります。
実験で被験者を2グループに分け
- グループAはiPadのようなタッチパネル
- グループBは通常のパソコン
でセーターや市内観光のチケットなどのオンラインショッピングをしてもらいます。
それらの商品にいくらまで払うか聞いた後
「他の人があなたがさっき手にいてた商品がほしいと言っています。あなたはいくらでなら売ってもよいですか?」と質問しました。
結果、グループAもBも市内観光はあまり値段に影響はなかったが、セーターの場合タッチパネルで操作したグループAのほうが高い金額を求めることがわかりました。
その理由は画面上のセーターのアイコンに指で物理的に触れることで、その商品に対して「自分のもの」という感覚が高まり、金銭的価値が上がったと思ってしまうのです。

淡い感情がそれに生まれたんだな
ですから、スマートフォンでネットショッピングをしていたらつい余計な物まで買って無駄遣いしてしまうのはこの影響を受けている可能性があります。
それに加えて、キャッシュレス化が進んでいるので行動経済学でもキャッシュレスのほうがお金を使い過ぎていることが分かっています。
- 決済の際の透明性が低い
- 「お金を使ってしまった」という心理的痛みを感じない
ですので散財しがちなひとはなるべく現金を使うようにしていきましょう。

PayPay楽だもんな、ああいう企業も使いやすくして、買わせるようにしてんだろ
コントロール感
人には「常に自分で意志決定し、行動している、人生をコントロールしている」と考えていて、またそうしたいという欲求があるのです。
反対に「他人や状況に自分の人生をコントロールされる」のは嫌です。
その「コントロール感」がなくなっていくとネガティブな感情を生み出します。
ネガティブな感情が人間の非合理な意思決定や行動に影響を与えているのです。
ネガティブな感情は
- うつ病
- ストレス
- 不安関連障害
という悪影響を与えます。

マジか!負のループですな。でも散財、無駄遣いとなんか関係あんの?
悲しい気持ち、ストレスがたまると買い物したくなり、買い物行って散財すると気分は良くなりますよね?それは
ストレスが溜まり「自分は何やってもダメだ」とネガティブ感情、無気力感に襲われ「手っ取り早く主導権を取り戻したい」という欲求が強まり、心理的コントロール感を取り戻したいという気持ちが表れて、買い物をしそれが叶ったからなのです。
買い物は自分の意志で選んだものを、自分のちから(お金)で自分のものにできる。「自分でコントロールしている」と感じられるからです。
- 人生を自分でコントールできない
- ダメだとネガティブ感情が生まれる
- コントール欲を満たしたい
- 手っ取り早い買い物で欲を満たす
- お金がない
そういう理由で買い物をしていたら必要ないもばかり買ってしまい浪費し無駄遣いを止めることは不可能でしょう。

ち~ん なるほどそれで意思決定も狂ってわけわかんないもの買ってしまうんだな

なんでこれ買ったんだろっつうの多々あるわな…
ネガティブ感情を生み出さないためにはこちらの記事。
まとめ
ここで紹介した、行動経済学でわかった無駄遣いをしてしまうわけをまとめると
- 疲れている、時間がない、ときは脳のシステム1(直観)で判断してしまい無駄なものを買う
- 買い物するときに周りに人がいると高いものを買ってしまう、企業の消費者の「状況」を考えた戦略に乗っかてしまい無駄遣いをしてしまう
- 淡い感情で間違った意思決定をし、ネガティブ感情が高まりコントール感が得られず買い物で欲を満たし散財
人は自分ですべて判断していると思っているが実際そうではない。
知らず知らずに脳の判断は「状況」「感情」などによって間違って判断をしています。
ですので

今の時代支払いがホント便利になってるからな

支払いの便利さと企業の戦略が合わさった時代だから、なおさら気いつけねーとな

まじ気をつけろよお前ら。
行動経済学を取り入れた企業の戦略にのって無駄遣いしてしまうか、本書を読み学んで対策するかはあなた次第です!
本書を「無駄遣いをしてしまう事」に対して参考にしましたが、他にも行動経済学についてわかりやすく解説して自分の人生に役に立つので読んでみる価値はあります。
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