君は今日この仕事やってもらうかな
部下「えっでも今はこっちの仕事したほういいんじゃないすかね~」
おっおう…そうかそうだな、じゃそうして
別な日…
ん?今日は全員でこれやるはずだけど、アイツどこ行った?
なんかもう別な仕事してます、おーい今日はみんなでこの仕事だぞー
部下「いや人数足りるからこっち進めたほう良くないすか~」
だる
扱いずら
いないですかこんな部下、命令と違うことを勝手にやる。
でも頭は良いから言ってること間違いでもない…
なんでこういう状況を生んでしまったのだろう
原因コレ
ルールを決め守らせてないから
ルールは一応決めて守ってもらってるがなー
仕事できる部下だからって特別に目をつむってたりしてない?
うっ…!
なんか命令しにくくなってきたし、このまま放置してていいのか…
その状況非常にまずいです!
そんな悩める管理職に
解決策見つかりました!
リーダーの仮面 著 安藤 広大
この本を読むことによって
- 頭良い部下の扱い
- 「命令しにくい」の解決策
- 頭の良い部下だからと放置の危険
を知ることができるでしょう。
賢い部下に「無能」さを露呈するの怖くていい上司演じてた…
それじゃダメだ!教えてけれ~
俺も今後のために学ばせて~
「素顔」のままで、疲れ果てるか。
「仮面」をかぶり、生まれ変わるか。
リーダーの仮面 安藤 広大
頭の良い部下、扱いにくいからとこうしてない?
リーダーの仕事には一つの大きなゴールがあります。
「部下を成長させ、チームの成果を最大化させること。」
10人の部下をもつリーダーが部下1人の力を1.3倍にできれば、10人×0.3の成長分で3人分の力を得られます。
しかし頭の良い部下に対して間違った対応をすると他の部下は成長しないし「チームの成果」は上がらないでしょう。
1・いい人になろうとしてない?
仲良くやっていればチームワークがうまくいく。だからフレンドリーに振舞っていないですか?
部下のモチベーションを上げることばかり考えて、やる気を出すことを考えてばかりでは成果は出ないのです。
- 「部下の誕生日を気にしたり」
- 「飲みにケーションだと言い飲みに行く」
それはその時だけの一時的にやる気が出るだけで、
緊張感はなくなあなあの関係になって結局成果は出せないままです。
うーわー、部下が残業の時に食べるお菓子、何が良いかばかり考えてる
ましてや、頭の良い部下、仕事できるからだと特別扱いなんてしてたら終わりです。
人は他人と比べる生き物で部下は敏感です。
「あの人だけ優遇されてる」などと思われたらチームとしては動けずに成果なんて出せるはずはないでしょう。
ですので、リーダ-は「平等性」を保ち、部下たちと距離を取りましょう。
2・部下と競争してない?
自分のほうが仕事詳しいからと、
- 「昔はこうだった」
- 「自分のやり方はこうだ」
と口出しするとチームの成長は止まります。
現場のことは部下のほうがよく知っているので、リーダーのやることは部下から情報吸い上げ、それを元に判断を下すことなのです。
さらにプレーヤーとして動き続けるリーダーもよくいますが、それはやめたほうがいいです。
自分のプレーヤーでの成績が悪かったら「自分は最近出来が悪いから部下に何も言えない…」となってしまい命令しにくくなってしまったら、
頭の良い部下が好き放題やるようになり、チームでの成果を上げることはできないと思います。
あんたのことやん、昔の武勇伝ばかり話すし
現場に入って俺も頑張ってるアピールしてたわ
それでも自らもプレーヤーで動かなければいけないのならば、自分の成績が悪くてもしっかりと部下を指導し、「マネジメント」に専念することを忘れないようにしましょう。
3・辞めないかどうか気にしすぎてない?
頭が良くて仕事できるから「厳しいこと言って辞められたらな~」と思ってません?
退職者が出るのは仕方のないことで、そうなってもそれはリーダーのあなたの責任ではなく個人の問題なのでどうしようもないのです。
会社が成長していて、自分の成長も感じてる人であれば辞めないはずです。
辞めるやつって、もうまえまえから自分のなかで決まってるんだよね
そこで最悪なのが辞めさせないよう「成長以外のエサ」でつなぎ止めるやりかた。
やめそうな部下にこんなことをして「いいことしたな」と思うのは大きな勘違いであり自己満足です。
頭の良い部下の事ばかりに気をつかっていては他の部下の成長がおろそかになり、チームの成果は上がらないでしょう。
あ~もうまんべんなく全部やってたわ…
頭の良くて扱いにくい部下にはルールを守らせる
頭の良い部下は自分の力を過信しているところもあります。
「自分がいなきゃ、うちの会社は回らないよなぁ」みたいな
それを正していくのがリーダーの重要な役割なのでそこでルールを設定し徹底して守らせるのです。
交通ルールがあるから車はスムーズに走り、なければ道路事情はめちゃくちゃになってしまうように、ルールは大事です。
いやだからうちもルールはあるで
そのルール個人的な感情を加えてませんか?
- 「アイツは仕事できるから遅刻してもいいだろう」
- 「目標は達成してるから、多少態度悪くてもいい」
などルールを守らないことに対して目をつぶってるんじゃないですか?
ウッ!
そういう例外をつくってしまうとチームは非常にもろくなり、成果どころではなくなるでしょう。
「急いでるから赤信号でも走りました。」
となり道路は一気に混乱します。
「あの人は許されて、なんで自分はダメなのか」と言い出す人も現れてチームとしての機能もしなくなるでしょう。
「上司」「部下」という役割そのものがルールで、会社自体1人の力で達成できない大きな目的を達成する「機能」にすぎません。
頭の良い部下にも個人的な感情で動くのではなく
仮面をかぶり「ルール上の関係」という意識で守らせないといけないのです。
「できる・できない」が存在しないルールを決める
ルールっつったってどんな?厳しくすんの?
どの部署にもルールはあるでしょう。
- 「1日に10件営業回りをする」
- 「今年の売り上げ○○万円達成する」
などの会社と連動するルールではなく
誰でも守れるルール
- 「あいさつをしましょう」
- 「会議には遅れず参加しましょう」
- 「日報を17時までに提出しましょう」
このようなやろうと思えば誰でも守ることができるルールを決めるのです。
「できる・できない」が存在しないので、守らない人間は意図的に守ってないことになります。
ルールを決めることにより
この誰でもできるルールを決めることによって頭の良くて扱いにくい部下にも接しやすい環境が生まれます。
・仲間意識を生み出す
メンバーに「この輪の中にいるんだ」「この会社の一員なんだ」という認識を持たせられることができます。
友達グループを想像してみてください。
「悪口を言わない」などの暗黙のルールをみんなが守っていれば、「こいつは仲間だ」と思っているはずです。
逆にルールを破るようなら、「こいつと仲間で居続けるのは難しいな」と思ったはずです。
「できる・できない」が存在しないルールを守らせることにより、扱いにくい部下にも
- 「上司と部下」
- 「リーダーとメンバー」
という認識を与えられ、自分勝手に行動できない関係だと思わせることができるでしょう。
人間関係が良好になる
扱いにくい部下など職場の人間関係で悩んでいるひと多くいると思います。
ですがルールを決め守らせることにより、人間関係もよくなるのです。
ルールを決め守らせることにより、
「ここは仕事をする場所だ」という共通認識を持ち必要以上に触れ合うことなく、感情の摩擦が起こりようがなくなります。
現に本書の考えに従った組織の人たちは「快適になった」「仕事に集中できる」と語っているそうです。
そもそも会社は学校ではないので、良い上司でいたい、フレンドリーに和気あいあいとしたいという考えは捨てたほうが良いでしょう。
ルールに従って規則正しく動く。ただそれだけです。余計な感情が生まれず精神的に疲れることはないです。
なんかさみしくない?
そうまだ思ってんならリーダー失格や
感情的に動いているから、部下に好かれようとなり、部下もリーダーに好かれようとします。
「好きな上司だからいう事聞く」逆に言えば上司が好きじゃなくなったら言うことは聞かないということを許すことになって好き嫌いで指示を聞くか聞かないのバロメーターになってしまいます。
だから、頭良くて扱いにくい部下がさらに好き放題言っていい関係性を強くしていってしまうでしょう。
ダメなルールでみんなが混乱
ルールを決め守らせる、だとしてもやってはいけないルールの決め方があります。
こういう自分を主語にしない、「自分は思ってないけどね」みたいな言い方最悪です。
あわわ!ワシしてた…
「上が怒るよ」なんかは部下と同じ立場に立って上の人と対峙する状態を作ってしまいます。
リーダーである自分が部下と同じ位置からモノを言っていることになります。
こんなものはもうルールじゃなく、頭の良い部下にビビっちゃってるだけか、扱いにくいからこんな言い切れない言い方をしてるにすぎないでしょう。
これはもう責任逃れで、部下からすると同じ位置に降りてくれているので怖さがなくなり
頭の良い部下なんかはなんでも言いやすく、扱いにくくなるのは当たり前です。
全部あんたのことやん
ぐうの音も出ない…
役職が上がり、会社の「ナンバーツー」的な存在の人がこのような振る舞いをしはじめると、会社は終わります。そのくらい危険な言動なのです。
もう一つは
「オフィスはキレイにすべきだ。気づいた人が率先して掃除するようにしましょう」
このような曖昧なルール、誰が何をいつまでにやるかが明確でないルールはメンバーを混乱させます。
このルールだと一部の人が掃除したとしても、気づかないやつはしないし、
扱いにくい部下なんかは「掃除しなくても評価に値しないだろう」などと気づかないふりをして自分の利益にならない事には行動をしなくなり、チームワークなんかできず、チームの成長はできるはずもありません。
他からも「自分ばかりやっていて損してる」と不満がでて人間関係もギスギスし始めます。
確かに、ルールがない、曖昧なところはいつも社員同士で迷ってるな
ですので曖昧なルールにはせず
「月曜日はAさんがフロア内の掃除をしてください。16時までに終わらせるように」
このようにすることでメンバーのすべきことが明確になります。
- Aさんにとっては月曜日以外は掃除のことを考えず自分の仕事に専念できます。
- 他の人は月曜日はAさんに掃除を任せられるので自分の仕事に専念できます。
ルールが決まってれば、「決まってる人がやってください」
と俺ら管理職も注意しやすい。
ルールのある組織に「気遣いでやる仕事」という概念はありません。
「Aさんには、もっと気遣いしてほしい」といった感情の摩擦は起こりえないのです。
頭の良くて扱いにくい部下には「お願い」はしない
ルールを決め守らせるのほかに、頭の良いくて扱いにくい部下にしてほしいことがあります。
指示する時には「言い切り口調」で指示を出す。
大体の扱いにくい部下で悩んでるかたは、部下に対して「指示」ではなく「お願い」をしているんじゃないでしょうか?
- 「時間がある時で構わないから、資料まとめておいてくれない?」
- 「やりたくなかったら断ってくれていいんだけど、この仕事できるかな?」
これはもう「指示」ではなく、「お願い」です。
またアンタやん
ここまで全部当てはまってるオレすごない
これが間違っている理由は2つ
- 「決定権が部下にあること」
- 「責任の所在を曖昧にしてること」
・1つ目 決定権が部下にあることになるので、頭良くて扱いにくい部下は「いま、ちょっと忙しい」「やりたくありません」など簡単に断る事ができ、冒頭のからみでもあるように
リーダーに指示を聞かない環境を強くしていってしまいます。
・2つ目 責任の所在が曖昧になってしまい、お願いされた部下が上の立場になってしまう言い方です。
これだとますます頭良くて扱いにくい部下が調子にのり、
どっちが上司なのかわからない関係になって他の社員にも白い目で見られるでしょう。
「言い切ること」に慣れよう
初めは、「あまり偉そうにしたくない…」と抵抗あるかもしれませんが、しかし責任もって部下に任せない限り仕事は回らず、扱いにくい部下が増えていきますよ。
ですので
- 「この仕事はAさんに任せた。契約に結びつけてください。」
- 「来週の火曜の15時までに資料をまとめておいてください。」
とリーダーの仮面をかぶり、言い切り口調に慣れていきましょう。
それを繰り返すことによって
扱いにくい部下も自分の位置を認識し、アナタに評価されるんだとわかり、上司と部下という関係性を強くすることができると思います。
仮面をかぶるって表現で言いやすくなった気がする
頭良くて扱いにくい部下へ まとめ
頭良くて扱いにくい部下を放置することによりチームワークは出来るはずがなく、
リーダーの仕事「部下を成長させ、成果を最大化する」ことなど達成できるわけがありません。
ですのでこれからは、
こうすることで頭良くて扱いにくい部下に、「上司と部下」「リーダーとメンバー」という認識を持たせることができ、この人に評価されてるんだとも思わせ、勝手な行動、言動はなくなっていくと思います。
頭良くて仕事できるからと好き勝手放置しては
そのひとの仕事だけ進み、チームや課としての生産性、成果はでないですし、平等性もなくなり人間関係も悪くなります。
リーダーの仮面をかぶり、ルールを決めルールで運営することにより、感情は入る余地がなく解決できると思います。
本書の内容を「頭良くて扱いにくい部下の対処」にあてはめて参考にしましたが、本書はリーダーだったら絶対知っておくべき思考法がまだまだ書いてありますので、リーダーの方は是非一読していただきたい。
仮面かぶり、たんたんとルールを守らせる。
なんか命令しやすくなりそうだな。
明日からすぐやってみっか!
この本を読んで「頭良くて扱いにくい部下」を変えるか、読まないでチーム崩壊するのかはあなた次第です!
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