バリバリむしゃむしゃ…あーうめえ
お前ポテチ何袋目だ⁉
食い過ぎじゃね、最近太ってきてるぞ。
やめらんねんだよ、手が止まらんのよ、この絶妙な塩味
体にも良くないぞ
ポテトチップスって、確かに1枚だけと思っても止まんなくなんの、なんでなんだべ?
ポテチ、うまいっすよね。
食べ過ぎてるとわかってるんだけど、やめらんないんですよねこれが…
塩分高そうだし、脂質も多いでしょ。
体に悪い気がしてやめなきゃと思うけどやめらんないのはなぜなんだろう?
原因コレ
ポテチのタンパク質が少ないから
タンパク質が少ないからやめらんなくなるってどういうこと?
ん?ただポテチがうまいからじゃないの?
タンパク質が少ない…だとしてどうしたらいいんだ?
やめられる何か方法とかあるのか?
解決策見つかりました!
食欲人 著 デイヴィッド・ローベンハイマー スティーブン・J・シンプソン
この本を読むことによって
- なぜタンパク質不足でポテトチップスがやめられないのか
- ポテトチップスをやめれるヒント
- 現代人の食欲が止まらない理由
を知ることができるでしょう。
むしゃむしゃ…ポテチ止まらん、もう助けてくれ
わが友を助けてあげたい、俺も学びに行くぞ!
もんげ~…
古
食事中のタンパク質が少なければ、太るまで過食する。
どんな場合にも優先されるのは一定量のタンパク質摂取なのだ。
著 デイヴィッド・ローベンハイマー スティーブン・シンプソン
なぜタンパク質不足でポテトチップスがやめれなくなるのか
著者が本書の中で大規模な様々な研究結果を述べていて、その中でバッタの研究が衝撃でした。
その研究では
- 動物は「自分にとって何が最適か」という基準で食べるものを決めているのか?
- もし何らかの理由で最適な食餌をとれづ、やむなく別の食餌をとるとき、どうなるのだろうか?
という問いに答えを出そうとした。
なぜバッタなのか?
なぜバッタなのかは食欲旺盛だから。
よくテレビで、バッタの大群で農作物に被害が出てるニュースなど、映像を見たことありますよね?
しかもなんであんなに統制のとれた動きで行進できるのか?
観たことあるな、リーダーでもいんのか
群れにリーダーなどいなく、植物を求めて集まったバッタ同士が「接触」してお互いに引き寄せ合い、単純に「まわりのバッタの動きに合わせる」という集団的な行動に変わっていくのです
まわりに合わせるとしても、エサを探すのはどうすんの?
群れでただ動いてるだけじゃエサにたどり着かなくないかな?
エサにはたどり着いているのです。
は?どういうこと?
目の前の仲間
著者のバッタの群れ(正確には類似種のコオロギ)の観察で、幹線道路を横断する様子を5日続けて記録をとった。
そしたらコオロギが車にひかれると、その真後ろにいるコオロギが立ち止まって死骸を食べた。
そしてまた車にひかれ、また後ろのコオロギに食べられる繰り返しだった。
くるぶしが埋まるほどの死骸が積み上がり、脂でギトギトした体液を片付けるために除雪機を手配しなくてはならなかったそうだ。
グロ!
なぜ草食性の昆虫が、周囲にも食べるものがあったのに共食いをしたのだろう?それは
強烈なタンパク質欲だった
目の前の仲間の良質なタンパク質源を追って、目の前の仲間が立ち止まれば捕らえて食べることができ、また、後ろの仲間に全身してるのに立ち止まったら食べられてしまう。
だから「周りのバッタに動きを合わせる」という単純なルールに従って群れの大行進が始まるのです。
この強烈な食欲がバッタが実験に適した理由です。
バッタの実験
バッタの実験内容は、25種類のエサ(高たんぱく質/低炭水化物から高炭水化物/低たんぱく質)を200匹のバッタの1匹ずつに与え、そこから各個体の毎日の摂取量を綿密に測定した。
コンピューターにデータをとり、結果
バッタの成長と生存にもっとも適した比率に達するまで、たんぱく質が低いエサを与えられたバッタは過剰に、それもかなり過剰に炭水化物を取った。逆にたんぱく質が多いエサでは食べるのをやめた。
ん?てことはたんぱく質が少ないポテトチップスは…
そう、たんぱく質が満たされるまで食べ続けてしまう
そういう事だったのか、だからポテトチップス止まんねーのか
さらに高炭水化物食で飼育されたバッタは肥満になった。
そうか、それでタンパク質少ないポテトチップスや加工食品などは食べ過ぎて、太ってしまうのか
人ではどうなのか?
バッタの実験でそうだとしても、人間ではどうなのか?
もちろん人の実験もした。
実験では10人もの大学生、友人、家族を募って山小屋に連れていき、人間バッタとして実験をした。
・被験者は最初の2日間はビュッフェから好きなものを好きなだけ食べることができた。そしてタンパク質、炭水化物、脂肪の含有量を記録した。
・次の2日間は2グループに分け、1グループ目は高タンパク質食のビュッフェを、2グループ目は低タンパク質食/高炭水化物・高脂肪食を与えられた。好きなだけ食べることができ含有量を記録した。
・最後の2日間は全員がすべての食品を含む最初のビュッフェに戻された。
結果 バッタと同じ結果になった。
高炭水化物・高脂肪食だけを与えられたグループは、タンパク質の摂取ターゲットを達成するために1日目のビュッフェの日より総摂取カロリーを35%増やし、高タンパク質食だけ与えられたグループは摂取カロリーを38%減らした。
マジか!
タンパク質が乏しいがカロリーが豊富な食環境では、ヒトはタンパク質の摂取ターゲットを達成しようとして、炭水化物と脂肪を過剰摂取しようとする、だが高タンパク質食しか得られない場合は、炭水化物と脂肪を過小摂取する。
本書では他にも人間での実験、イヌ、ネコ、ゴキブリ、クモ、ハエ、様々な実験をしており信憑性は高いと思います。
ポテトチップスを「やめれなく」されている
生物はなぜ生まれながらに何を食べるべきか知っているのだろう?
バッタは体中の「味毛」という部分で食べ物に触れると、その食べ物の化学成分を分析したうえで食べるかどうか判断する。
それで最適な栄養バランスをとる。
では人間はと?
味や風味で必要な栄養素がどれだけ含まれているかを知ることができる。
糖の心地よい甘み、脂肪にコクのあるバターのような食感と風味、
そしてタンパク質豊富な食品に舌鼓を打つようなおいしさに「旨味」を感じる。
それらを舌や腸、肝臓、脳様々な器官で栄養素がどれだけ含まれていたり、何を食べるべきかを決めているのです。
その「旨味」は食品がタンパク質を含んでいることを知らせるシグナル(合図)なんです。
あ~ポテトチップスの旨味は最高だに~
その、ヒトの舌で感じる「旨味」が確かにあるポテトチップスや加工食品なのですが、タンパク質は少なく
ん、タンパク質欲があるヒトが、タンパク質が入ってることを知らせる「旨味」はあるが、タンパク質がすくないポテチを口にしたら…
結論
- お腹が空いてタンパク質不足な状態
- ポテトチップスを食べる
- 「旨味」がありタンパク質が摂れると体は思い食べ続ける
- しかしタンパク質は満たされないので満腹感も得られず
- やめられな、とまらない
だからポテトチップスはタンパク質があると錯覚してやめられないんです。
納得だな
スナック菓子、加工食品は意図的にタンパク質が抜かれている
動物、ヒトには強烈なタンパク質欲があることは、食品メーカーは知っていてタンパク質を減らすことにより多く食べてもらえ売り上げを伸ばすことができる。
他にもタンパク質多く含ませると製造原価が高くなるそうだ。
アメリカとオーストラリアスーパーで106品目の食品から価格と栄養成分を記録、脂肪、炭水化物、タンパク質のそれぞれの含有量が各食品の価格にどれだけ寄与しているのか計算した。
タンパク質だけが商品の価格が高かった、炭水化物は多く含まれる食品ほど価格は安くなった。
加工食品メーカーはタンパク質を削れば
- 製造原価を抑えられる
- 消費者を過食させ売り上げを伸ばせる
そりゃやっちゃうよね…
さらにもう一つ取り除かれる成分があります。
食物繊維
食物繊維には胃排出の速度を遅くし満腹感を高める効果があります。
それにより脳に「食べるのをやめる」信号を送り、食べ過ぎてしまわないようにできるのです。
食物繊維取り除いたら…
そう、満腹感は得られず食べ過ぎてしまうのです。
さらに食物繊維を取り除く最大のメリット
食べ物がおいしくなる
なぜなら、食物繊維が多いと栄養素(タンパク質、炭水化物、脂肪)の存在が薄まってしまうのです。
薄まる事は生物が生きるのに必要な栄養素「旨味」を舌などで感じることができないからおいしく感じない。
だから食物繊維を取り除くことで「味」が良くなるのです。
まとめ
- 加工食品はタンパク質が取り除かれ、製造原価が安くなる
- だからタンパク質欲が満たされるまで食べる。
- 食物繊維も取り除かれるため、おいしくなり、満腹感も感じないためもっと食べ過ぎてしまう。
終わってるや~ん
というわけで加工食品メーカーにとっては
- 低タンパク質
- 低繊維
- 低価格
この三拍子が揃った食品は全面勝利し、加工食品、ポテトチップスなどはついつい食べ過ぎてしまいやめれなくされているのです。
食品メーカーも悪気ないんだけどねー
利益を生み出さなきゃならないし。
加工食品、ポテトチップスを別にやめなくてもいいんです。そればかりを食べてるとやはり体には良くないし、過剰に食べ過ぎてしまうから考えて食べていきましょう。
ポテトチップスやめれない。ではどうしていけば?
ここまでであらゆる動物にはタンパク質欲があり、その摂取ターゲットを達成するまで食欲を抑えられない。
タンパク質が不足すると食欲をそそる「風味」「旨味」にたまらなく引きつけられる。
この時にポテトチップスを食べてしまっては満腹感にブレーキをかける「食物繊維」がないのでやめれなくなってしまう。
だから
加工食品ばかりの食事ではタンパク質が薄められ、いつまでもタンパク質ターゲットに達成せず、タンパク質欲が満たされず、食物繊維の満腹ブレーキも効かないからポテトチップスに手を伸ばしてしまう。
タンパク質が足りないと、その欲を引きつける「塩味」のあるポテトチップスに手を伸ばしてしまうので、食事でタンパク質があるものを意識して取るようにする。
加工食品ばかりでは食欲ブレーキが利かないので、食物繊維のある野菜、果物、豆類などを食事に加え、ポテトチップスに手を伸ばすブレーキを作動させる。
これらを今の生活に無理なく取り入れ、ポテトチップスにそもそも手が伸びないようしていきましょう。
太古からの「食欲」という機能は人間が今何の栄養が足りなく、何が多すぎかとかを知らせる機能で進化してきたのに、現代では食べたい物が安くすぐ食べれるし、加工食品によってその食欲機能がだまされている、
だから過食してしまい、肥満、現代病なるものが増えていっているように思います。
本書をポテトチップスがやめられない理由にあてて参考にしましたが、膨大な研究結果が搭載されていてもっと納得できると思います。
バッタのようになってはいかん!俺らは人間、「食」を考えて自分で選んでいこやー
俺はもっと読んで勉強するわ
加工食品てうめんだよな、だからこんなに腹出てきたんだべな
控えるようにすっぺ
ポテトチップス、加工食品ばかりを食べ、無限の摂食ループに陥るか、本書を読みブレーキをかけるかはあなた次第です!
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